[第2章]風早國造神主講演録・朝礼講話
秋祭りを終えて、氏神さんの事あれこれ
5 風早火事祭りは自然の恵みに感謝するマツリ
井上宮司
先程、校長先生のほうから言われてました、風早火事祭(かざはやのひのことまつり)と言うけど、その風早火事祭りが何故風早火事祭りと言うのかっていうことのお話を簡単に言います。漢字で書くと火事祭り。低学年はわかりづらいと思うけど、風早火事祭りの火っていうのは自然といい、お天道様、太陽、太陽の恵み、雨、水、絶対タダだよ。太陽の恵みがタダ。水、水道代払ってるって言うかもしれないけど、水もタダ。1番大事なものがタダなの。だから有難さがわからないの。自然の恵み、火事祭りの火っていうのは自然の恵み。事とは感謝をすること。だから風早の火事祭りっていういわれは、自然の恵みに感謝をするっていうことです。あたりまえのことなんだよ。あたりまえのこと。そのあたりまえのことが今出来てないの。なんで?生活を見直していかなきゃいけない。恵良山の上でも感じると。本当に不自由な生活しているよ。その不自由な生活をちょっとだけ経験してみると、いかに蛇口をまわして水が出るのがあたりまえじゃないかっていうのがわかる。スイッチ入れたら電気がつくの、あたりまえじゃないんです。
だから今まで流しっぱなしで手を洗ってたら蛇口締めて。また洗う時にして。余分な電気は電気消して。昔の生活そのものが、昔の生活そのものを、見直す。だからね、神様っていったら凄く皆難しく感じるかもしれないけど、神様ってのは簡単なんだよ。2歳3歳の子だって神様のことわかってる。こうね、お菓子あげる、2歳3歳の子にお菓子をあげるでしょ。そしたら赤ちゃんはどう言う?
生徒
ありがとう。
井上宮司
そう。アーットウ。アーットウ。それよ。それが神様。皆一人一人がここに、胸の中にありがとうって気持ちをもつこと。これが神様を感じとるっていうこと。台風だってそうよ。あの台風の恐ろしさを知らなきゃいけない。自然の恵みの有難さを知らなきゃいけない。これが大事なことだと思います。そしてそのことが、お祭りの中に活きてます。目に見えない、神様も目に見えないけど、だけどその目に見えない神様に、一所懸命仕えること。これがお祭りを楽しむっていうこと。解りやすく言うと、一所懸命だんじりを担ぐ。一所懸命御神輿を担ぐ。一所懸命美味しい物をいただく。ただそれだけでいい。皆がやってること。ここに感じてないだけ。
これで大体20分くらいになりましたから、あと10分間質問の時間をとります。なんでも構いません。質問があったら言って下さい。