[第2章]風早國造神主講演録・朝礼講話
秋祭りを終えて、氏神さんの事あれこれ

「御神璽流漂伝説の謎」TV撮影から(平成24年10月6日鹿島海上)
「御神璽流漂伝説の謎」TV撮影から(平成24年10月6日鹿島海上)
と き 平成24年11月21日(水)8:00~8:30
ところ 松山市立正岡小学校体育館 
主 催 松山市立正岡小学校
講 師 延喜式内社 國津比古命神社宮司
風早國造神主 井 上 忠 史 先生

井上宮司

正岡小学校の皆さん、おはようございます。

生徒

おはようございます。

ニギハヤヒとされる大物主大神を主祭神とする日本最古の神社「大神神社」(奈良県桜井市:2011年12月4日)の社叢の木漏れ日。

 

小春日和のこの日、久しぶりに大神神社を参拝した。拝殿に至る参道右手をふと見上げると紅葉した木々の木漏れ日がものすごくきれいだった。まさに「清明」という言葉がしっくりくるこの景である。もとより24節季の一つ「清明」は春分から15日目を言い、木々が芽吹きだすころのことを指すので、時節は合わない。しかし昭和41年夏、3泊4日で当社に参篭した三島由紀夫氏も、その感激を「清明」という言葉に託した。参詣がいつであろうとも大神神社境内の典雅でいて生命力漲る凛とした空気は、一流作家から市井の凡人に至るまで、心を浄化させてくれ何かがおわすのである。