[第1章]風早國造神主講演録・遺稿集
未来を担う風早の若者たちへ - 君達には物部氏の血が流れているんだ! -
正しい秋祭りの継承を願って
1 はじめに
井上宮司
座って話を進めさせていただいたらと思います。
ただいま紹介をいただきました國津比古命神社(くにつひこのみことじんじゃ)の宮司をしております井上です。
秋祭りがまいりますので何かお話をということでございますので、じゃあ「秋祭りがやってきた!」ということぐらいでひとつ話をしてみますか、というようなことで饒昇事務局長さんに申し上げたわけです。
皆さんお疲れでしょうから、眠いときはどうぞ眠って、また明日の英気を養っていただいたらと思います。
氏神様のことについては皆さんがよく本をお読みになったり、あるいは風早文化研究会から「風早」という冊子を出したりいたしております。
そんなようなものをご覧になったりするんで、私よりはるかに皆さん方のほうが豊富な知識をお持ちではないかと思います。
今晩は皆さん方の知識をもっておいでる、それのひとつの復習というくらいなことでお聞きいただいたら非常に幸せだと、このように思っております。
時間が大体1時間くらいかというふうに思いますけれども、それより話によって長くなるか短くなるか分かりませんですけれども、大体それぐらいの見当でお話を進めさせていただいたらと思います。
お手元に資料をお配りいたしました。
おおまかなことばかりを書いてございますので、私が説明を加えながら、皆さま方のほうがよくご存じでしょうけれども、「ああそうだったな」というふうにお考えをいただいたら非常にありがたい、というふうに思っております。
一番最初は、「御鎮座の歴史」。
鎮座というのはお宮ができるということです。
それからその次に「秋祭りの順序」。
お祭りが行われますが、それには順番がありますので、その秋祭りの順序。
それから3番目に「渡御」。
4番目に「神壐上昇の地」5番目に「お宮入り」6番目に「風早(かざはや)の火事祭(ひのことまつ)り」それから7番目に「火継ぎの神事」ということで、ひとつ話を進ませていただいてご勘弁をいただけたらと思っておるわけでございます。